前回は警察が検問で導入した『秘密兵器』を紹介したが、「いやいや、あんな立派な装置を使わずに、もっとエグいことされましたよ!」という、当時を知る暴走族OBの方からのタレコミも多数届いている。
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【秘密兵器】時には不発も!? 対暴走族用に警察が開発した道具の歴史を振り返る!!【県警開発】
興味深いものも多かったので、パート2という形で紹介させていただきたい。
各パートの情報提供&コメントは、現在旧車會で単車に乗っている暴走族OBのみなさん。「今さら地元県警に迷惑をかけたくない」という配慮で、それぞれ匿名匿住所とさせて頂いております。ご了承ください!!
01.水をかける
ものすごくシンプルな技だが、『冬の北国で』という枕詞が付くと、また違った印象になるのではないだろうか?
「12月から2月にかけては、コレが一番キツかったですね。場所によって放水の場合もあれば、バケツの場合もありました。自分らは冬でも特攻服の上になにも着ちゃいけないルールだったから、余計に辛かった」
水をかけた後は、もちろんパトカーの追跡が始まる。
全身に水を浴びたまま警察の追跡を逃れなくてはならない辛さは、当人でないと分からないだろう。追跡から逃げ切ったあとは、特攻服が単車に座っていた形に凍っているそうだ。
02.水を撒く
これも『冬の北国』の定番らしい。検問する場所の前後に水を撒いておけば、1時間もすれば立派なアイスバーンの出来上がりだ。
「ビビってハンドルを切ったら確実にコケるんで、気合で直進するしかないんです」
これもシンプルかつ効果的な手法なのかもしれない。なにしろ、警察側にしたら装置の導入費用がほぼかからない。
03.パトカーでひく
警察でも暴走族でもない勢力の方が高級外車でやってきて……という話はたびたび耳にする話だが、パトカーも同様の手段に出ることがあるらしい。
「検問で進行方向を限定させて、その先で捕まえようとする場合もあるんですけど、それが分かっているんで導かれる方向には行きたくないんです。だからうまく逃れようとすると、そこに突っ込んできますね」
正確には“ひく”というより“ぶつける”という感じかもしれない。
04.乾電池を撒く・投げる
これも、要領は北国の氷と同じことだろう。路上にばらまいて転倒を狙う技だ。
「それだけじゃなくて、パトカーから投げつけてくる場合もありましたよ。マイクで『単一いくからな~』って、宣言してから投げる (笑)。『あぶねーだろー!』って言うと、『じゃあ止まれ~!』って帰ってくるから(笑)、我慢するしかない」
乾電池は、意外と各地で使用されていたようだ。『疾風伝説 特攻の拓』でもイカレた警察官が使っていたが、リアルではシラフの警官が無慈悲に使用していたようだ。
ここまで、「アレ」が出てきてないぞ? とお思いの皆さん。次ページでアレが登場します!!
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