ついにこの日がやってきた。
突然、“あの”諸星一家の代表・諸星伸一氏にお声かけを頂いた。
知らない人のために少しだけ説明すると、諸星一家は“色んな意味で”世界で一番有名なランボルギーニの愛好家グループ。
過激なカスタムをすることでも有名で、発想も行動もとにかく自由!
自由が故に様々なトラブルも巻き起こす(笑)が、熱量が人並外れているため、求心力もものすごい。いわば業界のカリスマ的存在だ。
ちなみに諸星氏はランボルギーニのオーナーとその仲間だけで組織(参加資格の縛りがゴツい!)する旧車會チーム『バイクルギーニ』のリーダーでもあり、そんなこんなでずっとお付き合いさせていただいている。
「いま、すっごいCBXを作っているんですけど、もうじき完成するんですよ。ちょっと見に来ませんか?」
すっごいCBXとは?
こういったらなんだが、すっごいCBXは今までも各所で色々と拝見させていただいている。
ちょっとやそっとのことでは驚かない自信もあるんで・・・・
「総スワロ貼りのCBXなんですけど」
「行きます!」
もうちょっと詳しい話を……ということでアレコレ伺ったのだが、話の規模がデカい!
総スワロフスキー張りにしているのはCBXだけじゃなく、ランボルギーニのアヴェンタドールがメイン。そしてバイクはCBXだけじゃなく、ビッグスクーターのマジェスティも同様に総スワロ張りなのだという。
「いや、普通に見たいわ!」
自分自身に謎のツッコミを入れてしまうくらい、衝撃の話。
諸星氏が代表を務めるショップ『ファイティングスター』に、この日は全台が集まっているというので、ショールームにお邪魔した。
すでにショールーム前にはギラッギラのスーパーカーとバイクが2台。それがコチラ。
超弩級!
ランボルギーニのアヴェンタドールは新車価格で4000万円オーバー。これにファイティングスターのボディキットでフルカスタマイズを施し、さらに諸々のオプションを付けたら5500万は下らないシロモノだ。親父には申し訳ないが、ウチの実家よりも資産価値のあるスーパーカーの全面に、スワロフスキーが輝いている!
その数、136万5000粒!
プロのスワロフスキー・アーティストと、6人のデコレーションのプロが半年がかりでひたすら貼り続けて、ようやく完成したのだとか。
ちなみに、136万5000粒を7人で半年がかりで貼っていくことによる上代は2000万円。コロナの影響もあって、材料となるスワロフスキー製クリスタルの供給が一時期、完全に止まった時期もあったそうだ。
「オーストリアの本社からも出せないとのことだったので、国内中のスワロフスキークリスタルを買い集めました」
これがお米だったら、歴史の教科書に載るレベル。事件でしょ、これは。
※次のページへ続く!!