ホークのシリーズはヤカンに角タンク、Nなど様々なタイプがあるが、グレード感でいうとスーパーホーク&Ⅲはスペシャル感が違う。
シリーズ唯一の裏コムスターホイール、唯一のトリプルディスク、唯一の6速エンジン、唯一のキック無しなどなど、80年代に入って爆発的にヒットしたカワサキのZ400FXに対抗するための豪華装備がこれでもか! と投入されているのだから、それも当然か。
逆に、これだけの装備をつぎ込んでも劣勢を挽回できなかったのだから、当時のFXの人気がいかにすごかったのか、改めて思い知らされる。
そんなスーパーホーク&Ⅲには、さらに希少価値が高い限定バージョンがいくつか存在する。まずは現在何台生き残っているのか分からない超希少車、200台限定の中部限定カラー。そして鈴鹿8時間耐久レースを優勝した記念に企画されたR仕様。この2タイプは現存していたら価格を見ずに購入するレベルのバイクだ。
そんなスーパーホークⅢのR仕様をホークⅢで再現したのがこちらのバブだ。
上位に位置するバイクのレプリカ仕様はちょっと残念な結果に終わることも少なくないのだが、このバブはちょっと違う。“寿カラー”と呼ばれる紅白の外装、ゴールドの裏コムスター、そしてキック無しの6速黒エンジンを搭載。単純な塗装ではないのも一目瞭然だ。
さらに、ホンダがスペシャルバージョンを制作する際は色を変えがちなフレームは赤にリペイント、エンジンガードやメガホンマフラーも同様に赤でペイントして統一感も演出している。
スーパーホークⅢか?と問われたら違うかもしれないが、ホークⅢか? と聞かれたら、それもまた、違和感を感じるのではないか。
絞りのアップハンには軽スロ&X-フォルダーも装着。コールにも自信を持っているということだろう。
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執筆者:i-Q JAPAN編集部