新着ニュース&旬ネタ 単車&暴走族 バイク
【デメキン アナザーストーリー】正樹のXJ製作秘話~健太郎が跨った単車はこうして仕上がった~
ロングラン公開となった映画『デメキン』。不良少年や暴走族をテーマとしながら、これだけ多くのファンを集めたのは作品の魅力と演者の魅力がうまくマッチしたからだろう。しかし、忘れちゃならないのが単車の魅力! i-Q JAPANとしても、ココは伝えておきたいところ。製作を担当した横浜のショップ・MISTYの古橋祐二代表に、マル秘裏話を伺った!
健太郎や山田裕貴、柳俊太郎、岩永ジョーイ、そして今田美桜らヤングブラッド俳優たちの熱演によって、ついには正月映画としての上映も決まった(~1/5。新宿・佐賀のみ)『デメキン』。
暴走族映画でもあり、当然、単車が出てくるのだが、多くの地元の単車乗りが協力していたことも、忘れてはならないところだ。
ただ、主演の健太郎演じる正樹の単車は、地元の単車乗りに借りる、というワケにはいかなかった。漫画の単行本の表紙になるくらいしっかりと描写していた単車で、作中でも暴走族・正樹の象徴として登場してくる単車。この単車は、劇用車としてしっかりと作りこまれていたのだ。
その、正樹のペケジェイ(ヤマハXJ400D)を製作したのが、横浜のバイクショップ・MISTY。
これまでもEXILEアキラが主役を演じた『GTO』や、チュートリアルの徳井義実が主演した『莫逆家族』など、数多くの劇用車を手掛けているショップなのだ。
映画公開当日、関係者として会場に訪れていたMISTYの古橋祐二代表に、その製作秘話を伺った。
▲こちらがMISTYの古橋代表。ダンディーでユニークな方です
――素朴な疑問なんですけど、この単車、どうやってロビーまで運んだんですか? エレベーターに乗らないですよね?
古橋代表(以下古橋) そりゃ乗らないですよ。階段に決まってるじゃないですか(笑)。
――えーッ!! だってココビルの6階ですよ?
古橋 でも、それしか方法が無かったから。外せるものだけ外して、うちのスタッフと、映画のスタッフさんと自分とで頑張りましたよ!
――それはお疲れ様でした……。でも、すごい再現度合いですね。ほぼ作画に出てくるペケジェイのまんまじゃないですか。
古橋 お話を頂いて、一度どこかで佐田さんと打ち合わせしたかったんですよ。細部の再現は、ご本人じゃないと分からない部分もありますし。あと、ご本人が乗っていた単車と漫画の車両では微妙に違う部分もあると思ったから、どちらに合わせた方がいいのか、とか。色々と伺ったうえで製作したかったんですけどね。
――ということは、打ち合わせできなかったんですか?
古橋 できなかったんですよ。どうしてもスケジュールが合わなくて。
――じゃあ、ほぼ勘で作るみたいな感じですか?
古橋 めっちゃくちゃ漫画を読み返しましたよ。
――一番苦労した点って、どのあたりですか?
古橋 当時の暴走族の単車って、若い子が見よう見真似で作ってるじゃないですか。そこに味が出てくると思うんですけど、自分らはバイクのプロだから、どうしても“ちゃんとしちゃう”んです(笑)。そこが難しかったですね。
――現役暴走族が作るような、若干ラフな感じを出すのって、確かに難しそうですね。
古橋 無茶な感じを正しく出すのって、ホント大変なんだなって思いました。
――でも、佐田さんも非常に喜んでいらっしゃいました。
古橋 サイドカバーに「XJ400D」って入ってるじゃないですか。実は純正のペケジェイって、DでもXJ400としか書いてないんですよ。そこをあえてペイントでDまで入れたり。フロントカウルは高さや角度を、何十回も付け直して完成させましたから。
――かなりの力作だったんですね。
古橋 でも、佐田さんが喜んでくださっているなら、頑張った甲斐がありました。
――現場にも行かれているんですよね? 撮影中のキャストの皆さんはどんな感じでした?
古橋 とっても仲がよさそうでしたよ。健太郎さんは、自分にも話しかけてきて、バイクのことを色々と尋ねてきたり。すごく感じのいい方たちでしたね。
――車両にサインも頂いたんですよね?
古橋 佐田さん、健太郎さん、山田さんのサインをフロントスクリーンに書いていただきました。本当に気さくに応じてくださって。
ということで、サインが入った状態のスクリーンがコチラ。
-新着ニュース&旬ネタ, 単車&暴走族, バイク
-健太郎, バッドボーイズ, ヤマハ, 正樹, 佐田, XJ, デメキン, YAMAHA, 裏話