70年代終盤から80年代にかけて、様々なメーカーが独自にキャストホイールの製作を始めた。
レーシング部品として社外メーカーからも様々なキャストホイールが販売され始めていた時期。ちょうどスポークからキャストへの過渡期でもあり、各社から様々なホイールが発表されていた。
今回は、旧車會に人気の車種に装着されていたキャストホイールを中心に紹介してみたい。
《SUZUKI》
80年代のスズキを、文字通り支えた名作といえる10本スポークのキャストホイール。通称・星キャス。シンプルかつ見飽きのこない形状で、10年ほど現役で活躍し続けた。
GSではEシリーズから採用。さらには、ほとんどのGSXも、この星キャスを履いていた。
ほとんど、というのは後継のモデルが登場したからで、それがこの6本スポークのキャストホイール。
通称・扇風機。もの珍しさから付ける人もいるが、一般的な人気を得るまでには至らなかった。
《KAWASAKI》
キャストホイールの導入には積極的で、FX、Z400GP、さらには水冷4発のGPz400にも、独自のキャストホイールを履かせていた。
FXのキャストは7本スポーク。実はこれがアメリカのモーリスというブランドのホイールとソックリで、アメリカでは「フェイク・モーリス」などと呼ばれもしたそうだ。
そしてZ400GPには5本スポークのキャストホイールを用意。
さらには、GPZ400には6本スポークの力強いキャストを履かせたりと、様々なタイプのホイールを製作した。
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