《YAMAHA》
ヤマハもキャストホイールは様々なタイプを製作したメーカー。最初はRZの前身でもあるRDのホイール。
この7本スポークのホイールも国内では『大八車』などと揶揄されたのだが、実は「レスター」という海外ブランドの人気ホイールがモデルとなっていた。
さらにXJのキャストホイールは、リム側で八の字を描く独特なスタイル。これも、海外ブランドの「メルバー」に、よく似た形のデザインがあるが、発売の時期などが非常に近く、一概にどちらかが知恵を拝借したとは、言えないという話も聞いたことがある。
これまで登場してきたキャストホイールが、どちらかといえば直線的なデザインだったのに対し、このRZのキャストホイールはデザインが特徴だ。
通称・火炎と呼ばれる10本スポークのデザインは、曲線のみで構成された独創性とスピード感で、人気が高かった。
《HONDA》
ホンダはこの時代、推し進めていたのは「コムスター」という、アルミプレートを駆使したホイールだった。バブやCBX、VFやVT、CBR(Ⅰ型)などが、これにあたる。
唯一、キャストホイールが採用されたのが、CBRのⅡ型。レーシーな3本スポークだった。
純正パーツもそれぞれにストーリーがある。楽しんでいただけたら幸いだ。