単色の外装というと、パッと思い浮かぶのがCBX400Fの赤ソリ。さらにその先輩格となるCB400four通称ヨンフォアの408㏄にも、赤ソリと青ソリがあった。あとはZ400FXにも赤ソリがあったような。
それ以外のバイクで純正の単色外装となると……少なくとも、旧車會イベントに参加するタイプのバイクでは、あまり記憶にない。
それくらい、バイクの外装は複数の色を用いるのがスタンダード。ラインや塗り分けでバイクの個性を演出するのが通例だ。
旧車會仕様の外装も同様で、オリジナル・パターンの外装をカスタムする場合でも2色以上の塗料を使うのは、むしろ普通のことだと言っても過言ではない。
そういう意味合いでいくと、このGSX250E刀はかなり異質といっていい。ラメ入りのエメラルドグリーン単色の外装は、違和感も含めてかなり個性的。
自家塗装のバイクだと、こういった単色のカラーリングもないワケではないが、それともまた違う。違和感が、独特の雰囲気を醸し出しているのだ。
違和感という意味では、バイク全体のカスタムの精度の高さからも、同様の違和感を禁じざるを得ない。
塗りの星キャスホイールにフロントはダブルディスク化、リアもディスク化し、トリプルディスクに。レース用スイングアーム&トルクロッドにマルゾッキのリアショック、そしてブレンボのキャリパーまで組み込んでいる。
さらにエンジンカバーとカムカバーはメッキ。シリンダーも赤と黒に塗り分けている。極めつけはアルミのハス切りマフラー装着と、正直GS400でもここまで仕上っている車体を見る機会はめったにないのではないだろうか。
ビタローニのバックミラーも、あまり見かけないミラーステーが付いていたりと、とにかくやり込み具合がハンパじゃない。
今なら黒のカッティングシートを市松模様で貼り付けたら、とたんに流行りっぽくなるんだけど……たぶんそういうコトではないんだろうなあ笑。
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執筆者:i-Q JAPAN編集部