関東ではお目にかかることも少ないが、西日本ではバイクもシャコタンにすることがある。フロントフォークとリアショックの調整で車高を落とすことは可能。四輪同様、車高を落とすことにメリットはあるが、どちらかというと見た目のインパクト重視のカスタムだ。
とはいえ、このCBR400Fのシャコタン具合はかなりインパクトがある。マフラーが車体の真下を通るタイプなので、コーナーでマフラーを擦るケースはあまりなさそうだが、ちょっとしたギャップでもマフラーに触れてしまう高さ(低さ?)だ。
この車体の低さだけみても“異形のもの”という印象は強いのだが、ハンドルを見ると、その印象は一層強くなる。
ロボハンが、ほぼ左右平行に取り付けられているのだ。
アップハンを左右が水平になるくらいまで絞ったハンドルを「カッチボリ(カッ絞り)」というが、このアップハンよりも、テールエンドが上向きになった鬼ハンよりも、ハンドルとしては握りにくいはず。
しかも、ブレーキやクラッチのレバーが横側に付いているので、握りにくさはさらにアップする。一度、自身で握る形だけ作ってみてほしい。手首が固い方なら、手首の小指側がミシミシいうはずだ。
絞ったハンドルは「車列の間をすり抜けやすい」というメリットがあるのと同時に「運転しにくそうなバイクをいとも簡単に転がす」という見栄にもつながるもの。
メリット・デメリットだけで語れるものではないが、それにしても凄い。
外装はレインボーラメにキャンディーブラックを乗せて、イエローのラインでフチ取り。日陰や暗所ではさほど気付かないが、直射日光やヘッドライトなど、強い光が当たった際にはギラギラに輝く二面性が面白い。上向きにセットしたフルカウルに、オーナー氏の出身地・福岡のテイストを感じさせる。
あえての純正サイドカバーは、塗装面を大きく取るためのもの。チームの象徴でもある星のマークを側面に入れるには、このサイズが必要だったのだ!
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執筆者:i-Q JAPAN編集部