「なんか気になっちゃうんだよなぁ」
という経験、ないだろうか。
たとえばクラスの女子。スクールカーストの最上位に位置するクラスの一軍女子じゃないし、スカート丈も短くないし髪も茶髪じゃないんだけど、なんか気になってしまう娘って、いなかったっだろうか?
たとえば音楽でも、知らない人の知らない歌で、今まで聞いてきていないジャンルの曲なんだけど、ついつい口ずさんでしまう、といったことは、ないだろうか?
こちらのGS400Fも、決して奇をてらったパーツを装着しているわけではないのだが、全体を見るにつけ、様々な魅力にあふれたバイクだということに気付く。
アップライトに絞りのアップハン、そしてドッカン風防の取り合わせも、オーソドックスながらしっかりとバランスが取れたもの。
この当たり前を貫くのが、実は難しい。
外装はオーソドックスなEライン。しかしラメ地にキャンディーレッドを乗せているので、艶感が違う。ラインにシャドーを加えるといったひと手間で、立体感も持たせることができている。
そして足回り、エンジン回りなのだが、このあたりがしっかりと仕上げてあるのが、他の注目を集める要因なのだろう。
ホイールはBEETのキャスト。独特の鈍い金色が、メッキ掛けしたボトムケースのシルバーと、ベストなコントラストを描いている。
エンジンカバーもメッキ。シリンダーには外装と同系色の塗装が施してあり、このワンポイントの塗装も、思わず目を引く。目を引くのと同時に、かなりエンジンのコンディションがいい点にも目を奪われる。
そこから伸びる、ハス切りのウイング管もまた、全体の雰囲気にマッチしていて、とてもバランスがいい。その下の蛍ライトがまた、シブい!
そしてテールは、定番ともいえるZ2テール。ケツ上げ具合が絶妙で、三段シートの延長もテールの長さを意識していることが、ハッキリと見て取れる。
ここまで書き連ねてみると、そもそもの仕上がりがち密な計算によって成り立っているもので、それ故の美しさを感じていたことがよく分かる。なんとなく気になってしまったのではなく、これは必然だった。
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執筆者:i-Q JAPAN編集部