【GS400】地域性と技術力が高レベルで融合した九州発のGSがド鋭い

2021/01/20

COLUMN

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独自の進化を遂げたといわれる九州の暴走族バイク文化だが、この一台は九州代表というより、誰が見ても素晴らしい全国区のGSだ!

九州、とりわけ博多を中心とした福岡という場所は、暴走族史を振り返っても極めて独特な進化の道を歩んで進化してきた。


身の回りを固めるための装飾についても、ヘルメットで“ジェッペル”がスタンダードという土地は福岡だけ。

アゴひもは締めるが、あごの下ではなく、ゆるく締めた状態で後頭部側に回す。するとヘルメットが自然と前傾して顔が隠れる面積が増える。

さらに口元はカラスマスクを装着すると、外部からは目すら見えにくくなるというのだ。警察の追及が厳しい福岡ならではの独自進化といえそうだ。




そして、九州といえば爆発カラー

ショップなどがあまりない、あったとしても塗装に出すお金がない若者たちが、先輩のバイクの塗装を手伝った“お駄賃”として貰った「余りの缶スプレー」を、いかに効果的に使用するか? 考えに考え抜いたうえで編み出したのが、この独特の塗装なのだという。


ちなみに、同じ福岡の中でも博多と北九州と筑豊と筑後とでは仕様がそれぞれ異なるなどの独自性もあるそうで、そうした違いにも注意してバイクを見ると楽しみ方も広がりそうだ。


そんな爆発カラーを独自性を持たせてバイクに取り入れているのが、今回の「SUZUKI・GS400」だ。




爆発カラーといえば原色やパステルカラーの洪水のような色遣いが特徴でもあるが、こちらのGSは黒をベースに赤のフレームと、金&銀のラメを用いた、比較的シンプルな構成。

E2ラインやアルフィンカバー、当時もののセブンスターキャストなど、随所の配色が、この金&銀の2色をバランスよく配したものとなっている。




これだけでも十分すぎるほどの精巧さをもった塗装だが、当時もののコミネフルカウル、タンク、ゼッツーテールなどのパーツにはゴールドの爆発ラインが加えられている。

それも、E2ラインの内側といったことではなく下に加えられているので、立体感が生まれている。




さらにエンジン回りもカバー類やエンジンガード、さらにはビスやネジなども金メッキ加工を施してゴージャス感をアップ。レース仕様のスイングアームも、ゴールドのパーツを加えて統一感が感じられる仕様となっている。

完成度でいえば、九州でも屈指の名車ではないだろうか。


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