グラフィックのパターンを見れば「この車種」と想像がつくバイクは多い。たとえばホークのラッパラインはバブを代表するグラフィックで、実際は400であってもタンクにラッパを入れている人は多い。その方が、よりバブを感じさせるからだ。
CBX400Fなども、“あのグラフィック”を見れば誰もがCBXだと認識する。
カワサキもグラフィックにインパクトを持たせるのは上手くて、古くはZの火の玉やタイガー、マッハ系のレインボーラインなど、発売から半世紀近くが経っているバイクでも、その意匠には強いインパクトが残っている。
GS400のグラフィックとなると、これはE2ラインで異論はないんじゃないだろうか。
GSらしいタンクの縁どり方ながら、個性と力強さを感じさせるグラフィックは、多くのGS乗りの心をガッツリ掴んでいる。GSではないバイクにこちらのグラフィックを加えたら、GSに見えてしまうことだろう。
そのE2ラインをふんだんに盛り込んだのが、こちらのGS。“GSの象徴としてのE2ライン”なので、実際にE2かどうかは大きな問題ではない。
タンクはもちろん、フルカウルや前後のフェンダー、サイドのアルフィンカバー、さらにはフルカウルのステージに至るまで、E2ラインを取り入れている。ボディ全体に統一感が生まれるのと同時に、銀ラメとキャンディーパープルのコントラストが強めのインパクトを生んでいる。
さらにフレームやスイングアームなどをキャンディーパープルにすることで統一感を演出。三段シートの背面と、それぞれに異なった紫を使っているので立体感が感じられる構成に。
ホイールはセブンスターキャスト。ダブルディスクを併せて走行性能も向上させた。
ハンドルは操作性の高いウイリーハン。トップブリッジやハンドルクランプなどのパーツも全体のコンセプトに合わせた紫系の塗装が用いられている。単に統一感を持たせているというだけでなく、個々にクオリティーが高いのが注目を集める理由なのだろう。
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執筆者:i-Q JAPAN編集長