カワサキのイメージカラーといえばライムグリーンだが、すべてのバイクがライムグリーンを取り入れているわけでは、もちろんない。70年代・80年代に発売したバイクは、むしろ他者よりもカラフルなくらい多種多様なカラーのバイクが存在していた。
たとえばこちらのゼファーのカラーリングは、おそらくZ400FXの最終形・E4の色と形から着想を得ているはず。タンクの下部に沿って伸びる濃紺に赤のライン、そしてゴールドのフチはまさしくE4のそれだ。
そしてタンク上面にも同様のラインが入っているが、これなどはZ1やZ2のタイガーカラーや玉虫カラーに用いられていたデザイン。まさにカワサキの“いいとこ取り”仕様となっている。
さらに注目したいのが、タンクのロゴマーク。元々はまったく新しい試みを広く伝えたいとの思いから、「KAWASAKI]」ではなく「ZEPHYR」と、車種名をアピールしていた。
これを車種名から社名に戻しているというがセンスの現れ。フロントフェンダーのシャークエアロにも同様のカラーリングを使用。統一感を感じさせる。アンダーカウルこそ付いていないが、塗装面を増やすことでバイク全体の迫力は増している。
現行車にしては珍しく、アールズのオイルクーラーを装着。
マフラーはテクニカルサービス本多製ヤマト管のブラックモデルをチョイスした。
ハンドルはトップブリッジを換装してCBXハンドルを取り付けている。見た目の変化はもちろんだが、こういうチョイスは往々にしてコールに起因することが多い。アクセルホースが1本だけ取り付けられてることをみても、この推理は間違っていなさそうだ。
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執筆者:i-Q JAPAN編集部