カワサキは「Kawasaki」のロゴが入っていなくても、それが「Kawasakiのバイク」だと分かる仕組みがいくつも盛り込まれている。イメージ作りの巧みさは企業にとって非常に重要なことだが、カワサキはその能力にかけてはとても優れている。
たとえばZ1/Z2のファイヤーボールやタイガー、玉虫などの外装パターンはZ1/Z2じゃなくてもバイクのイメージはZ1/Z2に寄せられていくし、どんなバイクでもライムグリーンに塗装してあれば、とりあえずは「カワサキだな」という印象を抱く。
そしてレインボーラインが入っているバイクは、「ひとまずカワサキだな」と、勝手に脳みそが判断してしまう。
そしてこのバイクはライムグリーンの外装ベースにロケットカウルからタンク、シートカウルにいたるまでレインボーラインが描かれている、「ザ・カワサキ」のバイクだ。
角ばったタンクに2気筒とくれば、これは2気筒のZ、Z250FTだ。本来、FTにはレインボーラインが入ったバージョンはないので、カワサキらしさを表したオーナー氏のアレンジ外装だ。
カスタム魂は随所に溢れていて、ハンドルはCBXの1000ハンを黄色にペイントして装着。テールカウルはFX用を装着。
吸わせることができるエンジンを活かせるように、ショート管のマフラーはセッティング済みだ。
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執筆者：i-Q JAPAN編集部