ショップにバイクを預けてフルカスタムしたバイクは、やはりカッコいい。ちゃんとバイクを理解した上で適材適所のパーツをチョイスしてオーナーの意向も酌んで仕上げてくれるから、オーナーの満足度も、世間的な評価も当然高くなる。
それに比べると、オーナーが自ら仕上げるバイクは技術や知識や道具が足らないことで、オーナーの思惑に対して100%の仕上げになることは稀だ。
ただし、オリジナルカスタムにはバイクカスタムのプロには出せない「個性」や「色」が詰まっている。プロはノウハウを理解しているがゆえに、隙のない仕上がりになる。ただ、その隙の無い仕上がりを目指すのか、そこは最初から求めていないのかによっても、ショップにバイクを預けるか否かは決まってくるんじゃないだろうか。
自作派のバイクにはその隙や強引さによって、逆に生み出される力強さや悪さがある。たとえば自家塗装でラメ塗装&キャンディーカラーの使用は難しい。どうしても複雑さや精巧さ、見栄えの良さはカスタムペイントに譲る部分はある。ただ、こと旧車會カスタムの場合にはソリッドな自家塗装にも良さがある。
たとえばこちらのバブはソリッドのスカイブルーと白を使った自家塗装で、タンクもホイールもマフラーもこの2色で塗り分けている。
タンクなど外装のファイヤーは余白もたっぷり取ったデザインが特徴。重ね合わせが無い分、オリジナリティが高く印象には残りやすい。
フレームは白。そしてメガホンマフラーも白塗りして装着している。ヘッドライトまわりと足回りは2色を効率的に配している。
カラーリングは相当意識しているようで、メーターボックスやハンドルグリップにも白を配して統一。ハンドルの絞り具合や曲げ具合もかなり“悪さ”を感じさせる。
ポイントになっているのは三段シートの紫とマルゾッキサスの赤。この2色はプラグコードや回転灯にも使われていて、意識して使用されているのが分かる。
また、エンジンはT型のタマゴ型が載せられていて、シリンダーヘッドカバーとエンジンカバーはメッキに。このあたりもワンポイントになっている。
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執筆者:i-Q JAPAN編集部