シルエットだけ見たら旧車會の説明に使用できそうなくらい王道のつくりのなかに、独自性とアイディアを詰め込んでいる。それがこちらのGSだ。
イノウエタイプのフルカウルはそれほど高くせず、約60センチ延長した三段シートとの相性も考慮してバランスよくセット。テールカウルはZ2テールに換装、ハンドルも操作性の高そうなアップハンを装着している。
ここまではオーソドックスな、非常にバランスの取れたGSらしいカスタムが成されている部分。しかし細部をのぞいてみると、かなり多種多様なアレンジが加えられているのが分かる。
足回りはフロントがダブル、そしてリアもディスクに換装したトリプルディスクに。ホイールは星キャスからメルバーに換えられており、これだけでもいかに手が入ったGSかが分かる。
さらに、リアはウエダレーシングのスイングアーム&トルクロッド、クアンタムのショックアブソーバーでがっちり強化。走りの面での剛性を高めている。
そしてマフラーは三協オートのデュアルサイクロンを装着。ウェザリング加工で全体にサビが浮いた、めちゃくちゃシブい仕様になっている。
外装のファイヤーパターンもGSの定番スタイルではあるのだが、縁どりの紫のラインは蓄光or反射になっていて、昼夜でまったく別の姿を見せる。これは目立つ!
奇想天外なことをせず、その上で様々なアピールポイントを持っている“俺専用感”は、参考にするべき点も多いのではないだろうか。
▼こだわりの旧車會バイクをチェック!
【アレンジバブ】HAWKはどこまで弄れるのか? 天然物のバブは旧車會にも存在するのか?
【GS425L】当時の純正を色濃く残した“エル”の抜かりない改造が必見!
【XJR400】ド派手な3色でもこうやったら上手くMIXさせられる!
【RZ350】一世を風靡した“峠の雄”が純度100%の族車として登場‼
【CBRらしさ】スタイルの特性を考慮するとCBR400Fに輝きが増す件
▼GS400関連の動画をチェック!
執筆者:i-Q JAPAN編集部