チームのバイク撮影を行う際に、車両の欄に[バブ]と書かれていることが多々あった。取材を始めた当時は「ちゃんと書くのが面倒なのかな?」程度にしか思っていなかったが、おそらく外装とホイールとエンジンとが別々で、ひとくちに「HAWK2」とか「CB400N」とは書ききれなかったのではないか。
少なくとも面倒くさいからではないのだろうことに、だいぶあとになってから気が付いた。
こちらの“バブ”も、外装がNなので車種名としてはHAWK3と書かれているが、250Tのスポークホイールや初期T型のたまご型エンジンカバーが装着されている。
その曖昧さがバブの魅力だし、だからこそバブがここまで愛される理由なのだろう。
だからといってバイク・カスタムのクオリティーが低いかと言えば決してそうではなく、むしろ見どころが多い仕様となっている。
一番の見どころは、パッと見で印象に残る1メートルの三段シート。タックロールではなくダイヤカットというのも珍しい。
そして外装も中部限定カラーの赤白を白×ムラメタで再現。アルフィンのサイドカバーもフィントップ部分はムラメタで塗装されている。
マフラーは当時物のオバQ管。ウェザリング加工なのか経年によるものかは不明だが、うっすらとサビが浮いた状態は、焼き物でいうところの“景色がいい”ものだ。
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執筆者:i-Q JAPAN編集部