平成以降に登場した“現行車”のなかで、長らく「王者」として君臨してきたのがゼファーだった。広く一般に人気があり、改造用のアフターパーツも多い。玉も揃っているので価格もこなれている。昭和のバイクに比べて圧倒的に壊れない。スピードも出る。
昭和のバイクに似たシルエットを持ちながら、心臓部には平成の技術が盛り込まれている。バイクにスポーツを求めていない層にとって、ゼファーは救世主といっていい存在だったようだ。
このゼファーのブレイクによって、他社からも同様のバイクが次々と登場した。ホンダからは250のジェイドに400のCB400スーパーフォア、ヨンフォアの復刻版などが登場。同じカワサキからも250のバリオスなどが販売され、一大“ネイキットブーム”を巻き起こした。
ただ、排気量であったり、水冷エンジンであったりという部分で時代の波に飲まれていくのだが、ある意味ゼファーに迫る勢いで人気になっていったのがヤマハのXJRだ。
このXJR400の人気が、グングン上がっている。
単純に新型コロナウィルスによる巣ごもり需要というだけでは説明が付かないくらい、バイクとしてのステイタスもアップしているのだ。
理由はいくつか考えられるが、こと旧車會としては「コールが切りやすいバイク」という認識が定着したからだろう。
少し前だと「ゼファーが買えないからXJR」という認識も、今では価格に関係なく「どちらを選ぶか」というところまで来ているという話も聞いたことがある。
前置きが少し長くなったが、このXJRは「コール対策用」として購入されたバイクのようだ。極端なケツ上げが目立つ車両だが、外装の仕様はかなりオシャレ。レインボーラメにキャンディーカラーの三本巻きだけでもかなり目立つのに、そこにグラデーションのファイヤーパターンを加えている。
このファイヤーパターンも三本巻きに使われているキャンディーカラーのピンク、レッド、ブルーの3色がファイヤーにも使われているので、統一感があって思いのほかまとまりは感じられる。
そしてマフラーはレッドステージ・ワイルドボアsp謹製の猪武者ブレット第二章。ノーセッティングでも旧車のようなコールが得られると、ユーザーの間では大ブレイク。SNSなどでも大絶賛を受けている。
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執筆者:i-Q JAPAN編集部