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【マフラー編⑨】当時物探検家・CATの『レアパーツ地獄』【マニア必見】

当コーナーは、当時物探検家・CATが自身の知識をもとに、『甦れCBXミーティング』で発見したレアパーツを紹介するといったもの。第九弾は、マフラー編だ! 今回でラストたぞ!!
BEETは当時、『BEET BACK FIRE』という名称で「STD」「KR」「RS]の3タイプをリリースした。そして画像のマフラーは「KR」である。マニアであれば初期、中期、後期、と区分しているのがだこれは、BEETが生産時期により少しづつ形を換えていったため、リリース順に初期、中期……と言われるようになったのだ。

よってこのタイプは『BEET BACK FIRE』の「KR」の初期、となる。それはそれは大変貴重なパーツなのだ! サイレンサーのエンブレムにBEETのトレードマーク、通称・カイトマークがなく、エンド部分が短いのがその証拠。実に最高な音色を奏でるマフラーなのだ!



前述したものでいうとこれは『BEET BACK FIRE』の「KR」にあたるマフラー。一番上のマフラーとの違いを見比べていただきたい。最大の特徴はエンドの形。音も甲高く、何と言っても中域から高音にかけてが本当にたまらない! メッキでできていて見た目もカッコイイ逸品なのだ。そういえばCBX乗りの改造分かれ道で「黒にするかメッキにするか……」は結構悩むところ。これはCBXに限らず、単車乗りなら皆が悩む項目か……。



この日、会場には同じマフラーを装着した車両が2台もあったのだが、決して普段多く見ることができるものではない。写真のエキパイがかなり目を引くマフラーはなんと、他メーカーをも手掛ける『サンケイ』と『ノガロレーシング』が共同開発したマフラーなのだ! 排気効率を存分に考えた独特の曲がりは、4本のエキパイが2本ずつクロスしている。さらに腹下の4-1をつなぐフィン付きジョイント部は、鋳物造というこだわり。CBXマニアだけではなく、単車好きならば二度見してしまうのではないだろうか。さすがは当時から凄かった『三恵技研』の技術。サイレンサーに関してはもう一台のほうで紹介しようと思う。



なんといっても最大の特徴はサイレンサー、湾曲の形であろう! こちらはダイシン製のレーシングマフラーで、当時から大人気なパーツのひとつ。マフラーの材質がオールアルミという、音質にまでとことんこだわったマフラーなのだ! そのため、エンジン始動時からとても乾いた音がするとして、根強い人気が今もなお続いている。写真は後期のタイプで、初期になるとサイレンサーがストレートで若干細くなる。ネットオークションでも高値で取引きされる代物なのだ。



ヨシムラ初期のもの。現在でもレアなパーツのひとつで、当時から世界で名を馳せた『ヨシムラレーシング』製作の名品なのだ! マフラーを装着したままでもエレメント交換ができるエキパイは、曲がりが独特で大勢のファンを虜にしている。もうひとつ虜にしている点は、なんといっても今もなお打ち続けられるサイレンサーの刻印ではないだろうか。初期だけが「ボルト一本でサイレンサーのインナーバッフルを抜ける」仕様になっているため、音量UPを計るのは、ユーザーの楽しみのひとつでもあるのだ。
CBXマニアにかなりファンが多いのがこちら、『サンセイ』のマフラー。造りのエキゾーストは、ステンレスの材質を用いていて、4-1の1からエンドまでアルミの材質を使った混合材質マフラー。幾度にも盛られたアルミの溶接部も、マニアにはたまらないポイントのひとつである。写真では確認できないのだが、サイレンサーのバッフルは異形な形をしており、通称・レンコンバッフルなどとも呼ばれることもあるのだ。始動時から高音で、引っ張った音が乗り手の耳にいつまでも残る。その心地良さから病みつきになっている人も多いのだろう。



山梨県から来たオーナーのCBXに装着されていたのは、『フォーミュラX』という刻印がサイレンサーに入ったスミダ製のマフラー。このマフラーも2パターンあるのだが、市販用はステップに固定タイプ。もう一つが、レース用に市販されたサイレンサーを一周巻いて、リアタンデムグリップに固定するステータイプ。写真のものは前者であるが、かなりのレアなパーツのひとつだ! 『FEREX』のバックステップに装着しているから、なおさら当時物感が溢れ出ていてより一層こだわりを感じさせる。ちなみに後者のステータイプは現在、ほぼ幻に近い存在で、マルチレーシングにとても酷似している。



当時、BEETからはサイレンサーだけで数種類のパターンが発売されていた。写真は「STD」と呼ばれるタイプなのだが他にもある。
・「BEETJAPAN」のカイトマーク無し
・「BEETJAPAN」にカイトマーク有り
・プレート無しの「STD」(写真の物)
・「STD」より短いショートタイプ(こちらにはプレートが付かない)
・出口が通常の物より口径が広いラージタイプ

と種類は様々だ。それらをエキゾーストの『BACK FIRE STD』という。4-2-1、4-1に装着するかはユーザーがこだわるところだろう。いずれにしろ全て貴重なものばかりだ。



このスガヤ製の『サンダーストーム』は、この世に数本しかないであろうかなり貴重な代物。エキゾーストにこだわり、排気効率を稼ぐため歪な造りをしているのが特徴だ。フルカウルのため、写真では隠れてしまっているのが残念。だが、サイレンサーを見る限り間違いない!



『ノガロレーシング』サイレンサー側もかなりの手の込み様。どこか波動砲が発射されそうな造りだが実は、エンド部の出口も腹下同様に鋳物で出来ているとのこと。こちらのオーナーは当時の『ノガロレーシング』デモ車に貼られていたステッカーも手に入れているのだ。

▼当時物探検家・CATの『レアパーツ地獄』
アルフィンカバー編①

エンジンカバー編②

カウル編③

シート編④

スタビライザー編⑤

バックステップ編⑥

ハンドル編⑦

フロントフェンダー編⑧

マフラー編⑨

当時物探検家・CATの『レアパーツ地獄』はこれにて一旦終了だが、マニアの改造は本当にとめどない。今回紹介したようなレアな車両は11月12日に行われる『甦れCBX400F&絶版バイクミーティング』で実際に見れるぞ! 詳細は下記にて。


▼今年の『甦れCBX400F&絶版バイクミーティング』の詳細はコチラ!

【11.12】甦れCBX400F&絶版バイクミーティング~2017 ULTIMATE~開催!!【ファンは集まれ!】

イベント名:甦れCBX400F&絶版バイク ミーティング
開催日:2017年11月12日(日)※雨天の場合は12月3日(日)に順延
開催時間:10~15時
場所:静岡県・浜名湖ガーデンパーク北ローターリー
出展締切:11月1日正午 ※定数を超えた場合は早期終了アリ
【問い合わせ】
mail:yomigaerecbx400f550f@yahoo.co.jp
担当:杉本



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